釈迦の平等思想
釈迦の基本思想は
人は皆「平等」という。
「生まれ」や「皮膚
の色」などで差別すべき
ではないとの思想である。
それは当時のインドの
身分制度への挑戦でもある。
この身分制度は紀元前
1500年頃、インド進入の
アーリア人による先住民
奴隷化に始まるという。
(「仏教入門」松尾剛次著)
階層はバラモン(司祭者)、
クシャトリヤ(王族)、ヴァイシャ
(庶民)、シュードラ(奴隷)
の4つに分かれる。
この階層を基盤に
世襲化が進み、「生まれ」
による身分制度が形成。
「生まれにより賤しい人に
なるのではない。行為により
賤しい人になる」という
有名な釈迦の言葉がある。
原始教典「ダンマパダ」は
単に宗教的だけでなく
釈迦の身分制度への挑戦
という視点もある。
釈迦の仏教誕生の
背景の一つとして
釈迦の平等思想がある。
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