胎蔵曼荼羅
曼荼羅(まんだら)は
サンスクリット語 mandala
の音写である。
密教では悟りの境地、
世界観などを仏像、シンボル、
文字などで視覚的に表現。
胎蔵(たいぞう)曼荼羅は
大日教の密教教典に基づいて
描かれた曼荼羅である。
胎蔵の胎は母胎の意味で
曼荼羅は仏の胎内を表す。
大日教は三句「1菩提心を
因とし 2大悲を根とし
3方便を究竟とす」を説く。
(「わかる仏教史」宮元啓一著)
菩提は、あるがままに自分
の心を知る「如実智自心」が
特徴でキーワードの一つ。
方便は真実に至るための手段。
大日教の教えは、この三句に
凝縮されているといわれる。
胎蔵曼荼羅は大日教の三句を
分かりやすく図解している。
「菩提心という受精卵を大悲
という子宮が胎児に育て上げ、
衆生救済という赤ん坊を生み出す
プロセス」を描いている。
(同上)
東西南北合わせて13の花びらに
合計で414の仏が描かれている。
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