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密教の芽生え 


 密教(みっきょう)は
文字通り「秘密の教え」、
「秘密教」の略である。

 大乗仏教がインドで定着
するなか、過去仏、未来仏、
数多くの現在仏が登場。

 「仏」の身体についても
生身仏、報身仏、法身仏
という「三身仏」が完成。

 釈迦など生身(なまみ)
の仏、阿弥陀など誓願の報
として身体を得た報身仏。

 「法身仏」は釈迦入滅後も
永遠の真理を説くとされる。

 「密教は法身をウルトラ技で
人格化して不思議な身体を
もつ仏とし教えを説く」
 (「わかる仏教史」宮元啓一著)

 大乗仏教でも呪術など
密教的なもの要素を取り入れた
ものもある。これを雑密
(ぞうみつ)という。

 体系化されたものではなく
真言や陀羅尼を唱えることで
除災招福などを叶えるという
お教などである。

 これに対して密教では
徹頭徹尾、呪文、呪術の
儀礼から成り立つ。これを
純密(じゅんみつ)という。


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