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過去仏の登場 


 釈迦の神格化により
釈迦という一仏陀に
止まらず釈迦以前の過去の
仏陀が意識される始める。

 釈迦の法の真理は
「永遠不変」である。
それならば永遠の昔から
法は存在したことになる。

 とすると、過去にも
釈迦のように目覚めた人、
仏陀はいたに違いない。

 過去における仏陀、
そこから過去仏という
存在が考え出される。

 その中には、仏陀は
一時代に一人しかいない
という「一時代一仏思想」
も出現する。
 (「仏教入門」松尾鋼次著)

 代表的で、よく知られる
「過去七仏」は次の通り。

 古い順に、「毘婆尸仏、
尸棄仏、毘舎浮仏、倶留孫仏、
狗那含仏、迦葉仏の六仏」
それに釈迦仏である。
 (「わかる仏教史」宮元啓一著)

 過去仏それぞれに
神話的伝説が作られる。
それは釈迦の仏伝にも
反映されることになる。(同上)



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