| 初転法輪 
 釈迦は自分が悟った
 内容は個人的なもので
 「話しても伝わらない」
 と考えていた。
 
 しかし、梵天の説得により
 法を説く決心をしたという。
 
 パーリ律蔵「マハー・ワッガ」
 (和訳:南伝大蔵経)による
 梵天勧請の伝承である。
 
 当初は誰も耳を傾ける
 者がなく、鹿を相手に法を
 説いたという経典もある。
 
 釈迦はサールナート
 (仙人堕処)鹿野苑(施鹿林)で
 5人の修行仲間(五比丘)に
 初めて仏教の教義を説く。
 
 教義は法輪(ほうりん)と
 呼ばれる。「輪」は古代インド
 の投擲(とうてき)、手で
 投げる武器である。
 
 教義を説かれ煩悩が
 打ち消されるさまに由来。
 
 そこから教義(法輪)を
 他人に伝えること(転)を
 転法輪というようになる。
 
 特に釈迦が初めて教義
 (法輪)を説いたことを
 「初転法輪」という。
 法を説く始まりである。
 
 
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