相好余話


 「三十二相・八十種好」は
仏像の特徴をまとめたものである。

 この三十二相・八十種好は
相好(そうごう)と短縮形で
顔の形として使われることがある。

 「相好を崩す」とは顔を崩す
顔をくちゃくちゃにする。

 例えば、孫に顔をほころばせて
「相好を崩す」など。

 「相好を崩す」とは良く言うが
仏像の三十二相・八十種好に
由来するとは面白い。

 また、話は全然違うが
三十二相に「陰蔵相」というのがある。

 陰相が隠されている。
即ち、男根が体内に隠れている。

 三十二相では、足から手、目から耳
身体全体について詳しく
個々に取り上げている。

 また、八十種好では
臍(へそ)は出ベソではないとか
耳は福耳で長いとかに触れている。

 この流れの中で、男根についても
取り上げることになったを思われる。

 よく仏像は中性というが
三十二相・八十種好で見る限り
隠されていても男性である。
確かに、釈迦は実在の人物で男性である。



TOP