仏像の範囲
一般的に仏像と言えば
如来、菩薩、明王、天(部)
その他に羅漢、十大弟子、高僧などがある。
如来、菩薩は釈迦を原型とするが
明王、天(部)はインド等の神々が混在。
密教が取り入れたものである。
それでは、その他の仏像は
どこまでが仏像とされるのか。
明王、天(部)とは違い
実在の人物を仏像化する流れであり
興味あるところである。
羅漢は究極の修行者であり
羅漢は一体だけ造られることはない。
一般的には十六羅漢が多いが
十八羅漢や五百羅漢もある。
十大弟子は釈迦の弟子の中でも
最も優れた10人の弟子である。
最後の高僧であるが
仏教の普及に寄与しその徳を慕われ
信仰に対象になっている僧である。
インド、中国で多くの高僧が輩出したが
日本では次のような高僧が上がる。
仏教に帰依し普及に努めた聖徳太子。
弘法大師(空海)、伝教大師(最澄)はじめ
律宗の鑑真、真言律宗の叡尊など各宗派の開祖。
東大寺大仏殿建立の行基、再興の重源。
修験道の祖の役行者(えんのぎょうじゃ)
など高僧の範囲は広く多彩である。
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