仏像の階層


 仏像は如来、菩薩、明王、天(部)
それに羅漢、10大弟子、高僧などに分かれる。

 その分かれた仏像を階層として
ランク別に見ようとすることがある。

 如来は悟りを開いたもので
当然、最高位のランクである。
菩薩は如来を補佐するもので二番目。

 密教になると、さらに明王と天(部)が
加わるが一般的には明王が上で
天(部)が一番下の階層を形成する。

 瓜生 中氏の「知っておきたい 仏像の見方」
(角川ソフィア文庫)で
「仏像のランキングと役割」として
面白い見方が載っていたので紹介する。

 仏像を会社組織に見立てて
一番上が如来で会社で言えば社長。
菩薩は重役という。

 天は会社で言えばガードマン。
危害を及ぼしそうな外的を撃退し
仏教とその信者を護る。

 羅漢や高僧は課長や部長クラスで
重役以外の幹部社員という。

 なお、明王は諭しても
言うことを聞かない者を
強引に教え諭す特別な役回りとなっている。

 会社は平社員がいなければ成り立たないが、
それは仏の教えを信じる仏教徒という。
一つの見方である。



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