ブッダの生涯
ここに「ブッダの生涯」という本がある。
友人のK氏の著書だ。
彼とは高校・大学時代からのつき合いである。
サブタイトルに「ガンダーラ美術にみる」
とあるが、ここではその概要を紹介する。
ブッダはインドとネパールの国境、
ヒマラヤ山系のもとの小さなシャカ族
の王子としてこの世に生を受ける。
生後7日にして母を失う。
その後、母の妹に育てられる。
父は穏やかな政治を司る国の王。
何ひとつ不自由のない生活をしていたが
「老、病、死」という人々の苦しみに接する。
意を決して城を抜け出し修行に出る。
6年間苦行を行い生死をさまよう。
苦行では悟りは達しないと
村娘スジャータの乳粥を飲み体力を回復。
菩提樹の下で瞑想、ついに悟りを開く。
その悟りを教えて欲しいと頼まれるが
他人に説明しても分からないと断る。
しかし、強い要請で説法を始める。
故国に向かう旅の途中で、
キノコにあたり体調を崩して80才の生涯を閉じる。
ざっと、これが、「ブッダの生涯」である。
シャカ族の王子、ゴータマ・シッダッタが
悟りを開いてブッダとなり、入滅する一生。
キノコが原因で入滅したか、どうかはともかく
ブッダの苦悩の生き様と偉大さを垣間見ることができる。
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